世界のニュースが株価に与える影響は

株価の動きは、世界のビッグニュースによっても左右されることがあるといわれます。
最近では、国内外の株価の動きに大きな影響を及ぼして来たといわれるのが、いわゆる「米中貿易摩擦」ではないでしょうか。

この、米中貿易摩擦は、トランプ・アメリカ大統領の政策によるもので、中国からアメリカに輸入される商品に高い関税をかけるというものです。
トランプ・アメリカ大統領の政権が、中国から輸入される商品にたいして高い関税をかけたことに対抗して、中国もアメリカから輸入する商品に、高い関税をかけることで応戦しました。

両国間の競争がヒートアップしました。
アメリカと中国という、世界の二大国家が、貿易戦争をしたことで、日本など、各国の経済にも大きく影響を及ぼして来ました。このため、とくに、日本の輸出産業は、大きな影響を受けたといわれています。

アメリカと中国という、世界の二大国家による対立は、今に始まったことではないのかもしれません。しかしながら、それまでと大きく状況が異なっているのは、トランプ・アメリカ大統領の発言一つで、株価が大きく影響されることがたびたび、生じたことです。

とくに、トランプ・アメリカ大統領は、公式の場だけではなく、ツイッターを通じても、頻繁に発言を繰り返してきました。とくに、トランプ・アメリカ大統領が、中国に対して、ネガティブな発言を繰り返した場合に、株価が大きく下落することも、たびたび生じました。

こうした、トランプ・アメリカ大統領の発言は、国内の支持者に向けてのものともいわれていますが、いつ、どのようなタイミングで飛び出すのか、個人投資家には、なかなか予測できません。

そのため、トランプ・アメリカ大統領の発言ひとつで、大きく損失をこうむる個人投資家も少なくなかったのではないでしょうか。
ただ、アメリカと中国という、世界の二大国家による対立は、第一段階の合意が署名され、緩和の方向に向かいつつあります。

アメリカと中国による貿易戦争は、今後収束に向かいつつあるのかもしれませんが、心配されるのは、これまでの関税合戦によって、企業の業績が大きく左右されてきたことではないでしょうか。

アメリカと中国による貿易戦争の影響が、景気に表れてくるのは、もしかしたらこれからかもしれません。個人投資家としては、世界的なニュースと、経済の動きが企業の業績をどのように左右していくのかにも、注意を払いたいところです。

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