近年は投資信託に対する人気が高まっていますが、個別株への投資も魅力があり、おすすめです。個別株には株主優待制度があるからです。
個別株とは、株式会社が発行する株を指します。主に会社名がつけられており、株式市場に上場しているものを証券会社を通じて取引することができます。
一般的に、100株単位で売買されます。例えば1000円の株価なら10万円の資金があれば購入可能です。ただし、取引の際には証券会社が定める手数料と消費税がかかるため、その分も考慮して資金を用意しなければなりません。
日本の株式市場には3000を超える個別株が存在し、その中に株主優待制度を設けているものが多数用意されています。
気をつけたいのが、全ての銘柄が株主優待制度を設けているわけではないことです。
株主優待の特典をつけていない個別株も、中には存在します。
また、株を購入したからといって、必ずしも株主優待の権利を得られるわけではありません。500株以上の保有、1000株以上の保有など、株主優待の権利を得られる条件のある個別株も存在するためです。
これらの注意点を購入前にチェックすれば、失敗を防げます。株主優待でお得な生活を送るための重要な知識です。
株主優待の中身はバラエティに富んでいます。よく見かけるのが、自社の商品やサービスを提供するというものです。食品関係の会社の株であればお米やギフトセットなど、スーパーなどの販売店やレストランなどの飲食店関係の会社の株であれば、レジで使えるクーポン券などです。
プロスポーツチームを持っている会社であれば、観戦チケットをプレゼントする株主優待も見かけます。
その他、ギフトカード・商品券といった金券を株主優待にしている会社も珍しくないため、様々な業種の個別株をチェックすることをおすすめします。
株主優待の受け取り方ですが、権利確定日にその個別株を保有しているだけで自動的に権利を獲得できます。
しかし、株の取引では、取引日の2営業日後に実際の株が渡される点に要注意です。権利確定日の2営業日前、権利付き最終日までに証券会社を通じて購入しなければなりません。
権利確定日は、株を発行する会社が独自に決めます。多くの場合で月末に設定しており、毎年3月末日と9月末日を権利確定日にする会社が大半です。しかし、その他の月日に定める会社も珍しくないため、会社のサイトや証券会社が提供する情報などから、事前に権利確定日を調べておくのが確実です。